ロシアが「ドアノブへの神経剤塗布を試験」 英首相補佐官
ロンドン(CNN) 英南西部ソールズベリーで起きたロシア人元スパイらの襲撃事件に関連し、マーク・セドウィル英首相補佐官(国家安全保障担当)は13日、ロシアが神経剤の使用方法を調査するプログラムでドアノブに神経剤を塗布する方法などを試しており、事件にはロシアが関与した可能性が「非常に高い」と指摘する報告をまとめた。
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長に充てた書簡で述べた。
事件では3月4日、ロシア人元スパイのセルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリア氏が神経剤による襲撃を受け、入院した。警察は2人がセルゲイ氏の自宅で初めて神経剤に接触したとみている。神経剤が最も高濃度の状態で発見されたのは正面玄関だった。
ユリア氏は今週退院したものの、現在の滞在先は公表されていない。セルゲイ氏は依然入院中だが、重体は脱している。
セドウィル氏は書簡の中で、襲撃事件に関して妥当な説明は他に存在しないと言及。「技術的な手段や実施に関する経験、動機を持っているのはロシアだけだ」とした。