中米ドミニカ共和国、中国と国交樹立 台湾とは断交

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共同文書の署名式で握手を交わすドミニカ共和国のバルガス外相(左)と中国の王毅外相

共同文書の署名式で握手を交わすドミニカ共和国のバルガス外相(左)と中国の王毅外相

北京(CNN) 中米のドミニカ共和国は2日までに、中国との国交を樹立して台湾と断交することを発表した。これにより、台湾と外交関係を維持する国はわずか19カ国となった。

中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相とドミニカのバルガス外相が式典で共同文書に署名した。王氏は、中国との国交樹立がドミニカの発展に「前例のない絶大な可能性をもたらす」と強調した。

一方、台湾の呉ショウ燮外交部長(外相)は記者団の前で「ドミニカ共和国は長年の協力関係と自国民の願い、台湾が提供してきた開発援助を無視し、中国による投資と支援という偽りの約束を受け入れた」と、怒りをあらわにした。

中国が経済的、政治的な勢力を増すなかで、台湾から中国に乗り換える国が相次いでいる。昨年は中米パナマが台湾と断交し、中国と国交を樹立した。台湾に残されたのはほとんどが太平洋やカリブ海の貧しい小国で、そのうち最大の国がドミニカだった。

台湾にとって象徴的な重要性を持つバチカン市国も近い将来、断交に踏み切る可能性が指摘されている。

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