強い砂嵐で110人死亡 インド北西部
ニューデリー(CNN) インド北西部で2日遅く、強い砂嵐の影響で猛烈な風や落雷が発生し、地元当局によると約110人が死亡、数百人が負傷した。
ウッタルプラデシュ州では死者数が少なくとも73人に上った。その大半はアグラに集中しており、同市で43人の死亡が確認された。
同州緊急事態管理当局の救援責任者によれば、死者数が多いのは人々が瓦礫(がれき)の下敷きになったのが原因。強風により多くの家屋が倒壊したり、木が家屋に倒れかかったりしたという。
CNN提携局によると、ウッタルプラデシュ州政府は死傷者が増える事態を予想して、今後48時間の警戒を呼び掛けている。
隣接するラジャスタン州の当局者によれば、同州では風により8000本以上の電柱や数百本の木が倒れ、少なくとも35人が死亡、200人以上が負傷した。
同州ジャイプール地区の責任者は「広範囲で停電や水不足が生じている」と説明。死者の大半は深夜に家屋の屋根や壁が倒れてきたことによるものだとしている。
モディ首相はツイッターで、人命の喪失に心を痛めていると投稿。各州の政府と連携して被災者の救助に当たるよう要請したと明らかにした。