北朝鮮、核実験場廃棄の作業計画を発表 外国メディア招待へ
(CNN) 北朝鮮外務省は12日、北東部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の廃棄について具体的な作業計画を発表し、外国メディアの取材を受け入れる方針を確認した。
国営朝鮮中央通信(KCNA)が外務省の発表として伝えたところによると、実験場廃棄の「式典」は今月23日に予定されているが、天候によっては変更の可能性もある。
廃棄作業ではまず坑道を爆破し、敷地内を封鎖。観測施設や研究所、警備拠点などを撤去し、警備要員や研究者も全員退去する。周辺の区域も封鎖される。
透明性を確保するために外国メディアの現地取材を認めるが、スペースに限りがあるとの理由から対象は中国とロシア、韓国、米国、英国に限定する。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を来月に控える米国のトランプ大統領は12日夕、北朝鮮の「賢明で丁重な振る舞い」に感謝すると述べた。
トランプ氏は22日に米ホワイトハウスで韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と会談することになっている。
これに先立ち、国際民間航空機関(ICAO)は10日、北朝鮮が今後、予告なしでミサイル実験はしないことを確約したと発表。また北朝鮮が「核開発の国家計画は完了した」ことを表明したとして、協力的な姿勢を歓迎すると述べていた。