「脱北」の北朝鮮女性12人、自分がだました 元店長が告白
許氏はCNNのインタビューの中でこの時のウエートレスたちの様子について、「韓国旗を見るとパニックに陥った。私は彼女たちに、もう遠くへ来すぎてしまったので、戻ることはできないと告げた」と振り返った。
韓国の偽名パスポートを与えられた一行は、韓国の仁川国際空港に到着した。
韓国はこの数日後に議会選挙を控えていた。ウエートレスたちは、選挙が朴大統領率いる保守系政党にとって有利になるよう、ソウルへ連れて行かれたと許氏は主張する。
許氏がなぜ今になって沈黙を破る気になったのかは分からない。極刑に値する裏切者と見なされる危険があると分かっていても、北朝鮮へ戻りたいと同氏は言う。
韓国政府と情報機関に裏切られ、操られたと感じているという許氏。「私たちが唯一望むのは、この問題に対する徹底調査だ。私たちははめられた犠牲者だ。私はこのために全てを失った」「自分の両親が本当に恋しい。北朝鮮の人たちを傷つけたことは本当に申し訳なく思う」と話している。