北朝鮮の党副委員長、NYに到着 米国務長官と会談
(CNN) 北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が30日、米ニューヨークに到着した。米朝両政府は現在、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の間で予定される首脳会談をめぐり実現の可否を探っている。
捜査当局筋によると、金氏を乗せた航空機はニューヨークのJFK国際空港に着陸した。金氏は2000年以降に訪米した北朝鮮当局者としては最高位の人物。
金氏のニューヨーク滞在はポンペオ米国務長官との会談が目的。両者は米朝首脳会談に向けた準備を話し合い、30日夜には夕食も共にする見通しだ。
ホワイトハウスのサンダース報道官は両者の会談について、「朝鮮半島の非核化や、シンガポールで行われる首脳会談が焦点になる」と説明した。
そのうえで、米政府は依然として6月12日の開催を目指していると表明。非核化が議論対象になる限り、「6月12日の開催に向けて注力していく」と述べた。6月12日が実現しない場合、「7月12日に開催する用意もある」としている。
一方、米朝関係に詳しい情報筋によると、米代表団が韓国での滞在を「少なくとも1日」滞在期間を延ばした。ソン・キム駐フィリピン大使が率いる米代表団は28日から、南北を隔てる非武装地帯(DMZ)で北朝鮮側と協議を持っている。