西日本豪雨、死者100人に 行方不明者の捜索本格化
(CNN) 西日本を中心に起きた記録的な大雨の影響による死者は、心肺停止の状態だった13人が死亡したことで、9日までに100人となった。菅義偉官房長官が明らかにした。
大雨特別警報は解除となり、今後は自衛隊や消防による行方不明者の捜索・救出活動が本格化する。現在依然として数十人の行方が分かっていない。
安倍晋三首相は豪雨非常災害対策本部の会議で、各自治体と緊密に連携し、被災者へ向けて必要な物資を速やかに届ける方針を示した。また、避難所や仮設住宅の整備が将来必要になるとの見方を示した。
洪水や土砂崩れで損壊した家屋は数千棟。電力は1万7000世帯近くでいまだ復旧しておらず、通信障害も広範囲にわたって起きている。
多くの鉄道路線が運休し、幹線道路も封鎖。至る所で冠水し、被災地へのアクセスが困難な状況になっている。
菅官房長官は特別警報解除を受けて清掃活動を行う住民らに対し、引き続き土砂崩れに警戒するよう呼びかけた。向こう数日は晴れて気温が上がると予想されるため、活動中は熱中症にも注意が必要だという。
行方不明者の捜索・救出活動には7万3000人が動員されている。