政権継承時に「上層部の大半が汚職まみれ」、マレーシア首相
クアラルンプール(CNN) マレーシアで今年5月に実施された連邦下院選で野党陣営を率いて勝利し、首相職に返り咲いたマハティール・モハマド氏(93)は26日までに、政権を引き継いだ当時の内部状況に触れ、汚職体質に満ちており信頼出来る高官はほとんどいなかったと振り返った。
首都クアラルンプール南方のプトラジャヤにある自らの事務所でCNNと会見し、述べた。外部からも汚職の弊害は見て取れたが、それほど広範に巣くっているとは予想していなかったとし、「政権上層部の大半は汚職にまみれていた」とも述べた。
ナジブ前首相は政府系ファンド「1MDB」の不正資金流用疑惑に絡む多数の汚職容疑で訴追されている。
マハティール氏は政権を引き継いだ当時、「容疑者でもある一部の人物と共に働かなければならなかった」と指摘。「極めて困難な職務だった。信頼出来ない人物と働く場合、やって欲しい仕事をうまくこなしてくれるのか見当が付かない」と語った。
ドイツの国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルの最新の汚職指数ランキングによると、マレーシアは180カ国中、62位となっている。