スウェーデン王室の宝飾品、大聖堂から盗まれる
(CNN) スウェーデンの首都ストックホルム西部にあるストレングネース大聖堂に何者かが押し入り、かつての国王カール9世とクリスティーナ王妃の宝飾品を盗み出す事件があった。警察は一夜明けた1日も、スピードボートで逃走した容疑者の行方を追っている。
警察によると、盗まれたのは王冠2つと十字架が刻まれた宝珠1つで、いずれも17世紀初頭の宝飾品だった。
目撃者は地元メディアの取材に対し、2人の人物が走ってきてボートに飛び乗り、立ち去ったと話している。
警察によれば、事件に関与した複数の容疑者はモーターボートで逃走し、警察の巡視艇やヘリコプターが一帯を捜索した。
大聖堂は封鎖され、警察は1日も、陸上と海上で容疑者の捜索を続けている。
ストレングネース教区の関係者によると、盗まれた王冠と宝珠は国王と王妃の葬儀に使われ、一緒に埋葬されていたが、後に埋葬場所から取り出されて一般に公開されていたという。 価値については「物質的な価値よりも、文化的・歴史的価値の方が重要性は大きい」としている。
大聖堂は午前10時から一般公開されており、事件は正午前に発生した。