地震の死者436人に、捜索難航でさらに増える恐れ インドネシア
(CNN) インドネシア中部ロンボク島を襲ったマグニチュード(M)6.9の地震から1週間以上が過ぎた13日、国家防災庁は、死者の数が436人に増えたと発表した。がれきに阻まれて捜索救助活動は難航しており、犠牲者の数はさらに増える可能性もある。
ロンボク島は5日に起きたM6.9の地震に続き、9日も大きな地震に見舞われた。
この地震で避難した人は35万人に上り、国家防災庁が軍や警察と連携して支援物資や食料の供給に当たっている。同庁によれば、13日の時点で21トンの支援物資が輸送機で届けられた。
赤十字によると、同島北部の遠隔地の被害状況は今も把握できていない。「それでも5日の地震が異常に破壊的だったことは既にはっきりした」としている。
震源地に近い北部に通じる道は、破壊されたりがれきにふさがれたりして通行できず、土砂崩れの危険もあることから、救助隊の到達が難しい状況が続いている。
余震は543回に上り、捜索救助活動を一層困難にしている。
ロンボク島では7月29日にもM6.4の地震があり、15人が死亡していた。
相次ぐ地震で家屋は倒壊し、がれきの落下で多数が死傷した。政府の推計によれば、北部では建物の約80%が破壊されている。