インドネシア地震、死者105人に ギリ3島の観光客は全員が避難
(CNN) インドネシア東部のリゾート地、ロンボク島で発生した地震による死者の数は、105人となったことがわかった。地元メディアが伝えた。国家防災庁はギリ3島にいた観光客約2000人全員が避難を終えたと明らかにした。
ロンボク島では5日にマグニチュード(M)6.9の地震が発生したが、その後も約230回の余震が発生している。ロンボク島では7月下旬にも地震が発生し、15人が死亡していた。
インドネシア国家防災庁によれば、少なくとも18の村が孤立し、支援を必要としているという。赤十字によれば、がれきや土砂崩れによって支援車両が通行できずにいる。車両が通行できるよう、軍ががれきの除去などを行っているという。
2010年の国勢調査によれば、ロンボク島北部には約20万人が居住している。政府の試算では2万人が支援を必要としており、約80%の建物に被害が出ているという。
国家防災庁によれば、犠牲者の大半は倒壊する建物から落下してきたがれきによって死亡した。ロンボク島では多くの建物が破損したが、その中には恵まれない子どもたち約80人が住んでいた家屋2軒も含まれていた。
地震発生時にロンボク島西側のレストランで食事をしていたデボラ・ストークさんは「すべてのものが動きだした。耳をつんざくような大きな音がした。通りに走り出て、友人と私は車につかまりながら駐車場にいた。車も激しく揺れていた」と当時を振り返った。