アフガンのISIS指導者、米軍主導の空爆で死亡
(CNN) アフガニスタンで活動する過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の分派組織「ISIS―K」の指導者らが、米軍主導の空爆で死亡したことが27日までに分かった。
東部ナンガルハル州の当局者が発表したところによると、アフガン軍と米軍主導の有志連合がアフガン治安当局からの情報に基づき、同州で25日夜に空爆を実施。ISIS―K指導者のアブ・サイド・オラクザイ(別名サド・アルハビ)容疑者と戦闘員10人を殺害した。
ガニ・アフガン大統領の報道官も、アフガンのISIS指導者が空爆で殺害されたとする声明を出した。
アフガン駐留米軍の報道官はこの声明を挙げて、25日の攻撃を確認。「米軍は今後も、ISIS―Kやアルカイダなど地域、国際規模のテロ組織への容赦ない対テロ作戦を続ける」と強調した。
CNNは昨年11月、イラクやシリアでISISの勢力が衰えたことを受け、米軍がその余力でアフガンでの空爆を強化していると伝えていた。
米軍は今年3月、米国とアフガンの特殊部隊がISIS―Kに夜間急襲作戦を仕掛け、司令官ら2人を殺害した映像を公開した。
国連は最近の報告書で、ISISが欧州からの外国人戦闘員を含む主要メンバーを移動させ、アフガニスタンへ送り込んでいると改めて指摘した。