がれきに囲まれてブランコ 解放から1年後のモスルは今

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イスラム教の祝日を祝って着飾り、ブランコにのる女の子/Courtesy Ayham Omer

イスラム教の祝日を祝って着飾り、ブランコにのる女の子/Courtesy Ayham Omer

(CNN) イスラム教の祝日を祝い、頭にはリボンをつけて、白いドレスを身にまとい、レースの靴下をはいた女の子がブランコにのっている。ただし、そこは戦火に破壊されたがれきのなか――。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」によって長い間実効支配をうけたイラク北部の街モスルの様子を切り取った写真がネット上で話題となっている。

写真に写っている女の子はマイサ・アーメド・シディックちゃん(7)。戦闘によって疲弊したモスルに両親と4人の兄弟と暮らしている。

写真はイスラム教の祝日「犠牲祭」の時に近所の遊び場で撮影された。

ブランコにのる様子は、まさしく子どもらしい姿だが、周りには、ねじれた金属や破壊された車両、壊れたコンクリートが散乱している。

マイサちゃん一家はISISがモスルを実効支配したことを受けて避難。アルビル近くにある難民キャンプで1年近く暮らした。

昨年夏にモスルが解放。住民たちは戻ったが、街はなんとか住居が可能な状態だった。

マイサちゃん一家もモスルの旧市街の一画に戻った。住宅はひどく損傷していたものの、生活はできるという。通っている小学校に電気は来ているが、水は使えない状況だ。

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