妻殺害の疑いで大学教授を逮捕、スーツケースに遺体詰め込む 香港
香港(CNN) 香港の大学に勤める53歳の教授が、妻を殺害した疑いで逮捕されていたことが30日までに分かった。容疑者は妻が行方不明になったと警察に届けていたが、警察が容疑者の研究室を捜索したところ大きめのスーツケースの中から妻の遺体を発見したという。
地元メディアによると逮捕されたのは香港大学の准教授、張祺忠容疑者。警察は今月20日に張容疑者から妻が行方不明になったとの通報を受けたと説明している。張容疑者は、17日の夜に夫婦で口論してから、妻の姿を数日見ていないと伝えたという。
この後、夫婦の娘は妻の行方を尋ねるポスターを大学構内に掲示した。張容疑者が寮長を務める学生寮も警察の捜索を受けた。
警察が張容疑者の住む建物の防犯カメラを調べたところ、妻が外出した記録はなく、張容疑者が大きな木箱を持ち出す映像が残っていたという。
警察は28日に張容疑者の研究室を捜索し、木箱を発見。中を開けると大きなスーツケースが出てきた。スーツケースからは血が染み出しており、「悪臭」も漂ってきた。中には、下着のみを身に着け、首に電気コードを巻かれた妻の遺体が詰め込まれていた。
香港では、マレーシア国籍の別の大学教授も、2015年に妻と娘を殺害した罪で起訴されている。ヨガなどに使うバランスボールに一酸化炭素を充填(じゅうてん)して凶器にしたとされるこの事件は現在公判中で、被告は容疑を否認している。