ロシア、大規模軍事演習を開始 旧ソ連以降最大規模
(CNN) ロシアは11日、旧ソ連崩壊後で最大規模となる軍事演習「ボストーク2018」を開始した。中国とモンゴルからも数千人の部隊が参加している。
演習は極東からシベリア東部に広がる東方軍管区で17日まで実施され、ロシア軍から少なくとも兵士30万人、車両3万6000台、航空機1000機が動員される。
ショイグ国防相は先月、演習地域と動員人数の両面で「前例のない規模になる」と述べていた。
極東ウラジオストクでは11日から、ロシア政府主催の「東方経済フォーラム」が始まった。プーチン大統領は同日、フォーラムに出席する中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談。ロシア国営タス通信は、両首脳が複数の協定に署名すると伝えた。
米国が対ロ制裁を強化し、中国と報復関税の応酬を続ける一方、ロシアと中国の貿易規模は今年上半期で1.5倍に拡大し、年内に1000億ドル(約11兆円)に達する見通しとされる。
プーチン氏と習氏の会談は今年3度目。プーチン氏は6月、習氏について「私の誕生日を共に祝った唯一の国家元首」だと述べた。習氏もプーチン氏に初の友好勲章を授与し、緊密な関係を演出した。
中国の李輝(リフェイ)駐ロ大使は中国国営新華社通信とのインタビューで、両国の関係は「史上最高」の水準にあると語った。