ロヒンギャ危機でスーチー氏が発言、「もっとうまい対応も」

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ミャンマーの指導者アウンサンスーチー氏/MARK GRAHAM/AFP/Getty Images

ミャンマーの指導者アウンサンスーチー氏/MARK GRAHAM/AFP/Getty Images

(CNN) ミャンマーの指導者アウンサンスーチー氏は13日、イスラム系少数民族ロヒンギャの70万人あまりが避難を強いられた西部ラカイン州の衝突について、政府はもっとうまく対応できていたかもしれないと振り返った。

スーチー氏はベトナムで開かれた世界経済フォーラムの対談の中で、ラカイン州の事態について、政府は「発展と法の支配」を徹底させようとしたと強調。「後になってみれば、もっとうまく対応できていた可能性もあった」との認識を示した。

その上で、「長期的な安定と安全のためには、全関係者に対して公平でなければならない。法の支配は万人に適用されなければならず、法の支配によって守る相手を選別することはできない」と強調した。

昨年8月に起きたラカイン州の大規模な衝突では、大勢のロヒンギャがラカイン州から隣国バングラデシュへ逃れて難民となった。

スーチー氏に対しては、ロヒンギャの大量殺害に関する取材にかかわっていたロイター通信の記者2人が、国家機密法違反で7年の禁錮を言い渡されたことについての質問も向けられた。

スーチー氏は記者2人について、禁錮を言い渡されたのは記者だからではなく、国家機密法に違反したためだと強調し、「判決は表現の自由とは何の関係もなく、国家機密法に関連している。誰も判決文を読んでいない」と苦言を呈した。記者2人が有罪判決を言い渡されて以来、スーチー氏が公の場で発言したのは初めて。

国際社会ではスーチー氏に対する非難の声が高まり、ノーベル平和賞の剥奪(はくだつ)を求める声も出ている。

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