トランプ氏、国連総会で演説 「一国主義」鮮明に
(CNN) トランプ米大統領は25日、ニューヨークで開かれた国連総会で一般討論演説に臨んだ。グローバル主義を拒否し、米国の主権と愛国心を最優先する内容だった。
同日午前、定刻より遅れて演壇に立ったトランプ氏は、冒頭で1年前の演説を振り返り、「きょうは我々が成し遂げた素晴らしい前進を共有するために国連総会の前に立っている」と切り出した。
続いて、自身の政権が発足から2年足らずのうちに「米史上のほぼ全ての政権を上回る成果を上げた」と断言。ここで会場から笑いが漏れると言葉を止め、「この反応は予想していなかったが、まあいいでしょう」と応じた。
さらに「米国は私が就任した時よりも強く、安全で豊かな国になった」と強調した。
そのうえで「選挙で選ばれていない、説明責任もない国際官僚に、米国の主権を委ねることは決してしない。米国は米国人が統治する。我々はグローバル主義を拒否し、愛国主義を採る」と述べた。
米国の友好国と敵対国を明確に区別し、「今後は我々に敬意を払う国、率直に言えば我々の友人にだけ、対外援助を与える」と明言した。
友好国として挙げられた国の中に、同盟国だったはずのドイツや日本、韓国の名はなかった。