イラン、シリア東部にミサイル発射 軍事パレード襲撃に報復
(CNN) イラン軍は1日未明、弾道ミサイル6発をシリア東部に向けて発射した。国営メディアが明らかにした。先月22日にイラン西部で起きた軍事パレード襲撃への関与が疑われる武装グループを狙ったとみられる。
国営イラン通信(IRNA)が革命防衛隊(IRGC)の声明を引用して報じたところによると、同国ケルマンシャーから発射した弾道ミサイル6発がシリア東部アブカマルにある標的に着弾した。軍の小型無人飛行機 (ドローン)7機も、複数のミサイルを同地域に撃ち込んだという。
政府系メディアのファルス通信は、これらのミサイルについて「米国に死を」、「イスラエルに死を」、「サウジアラビアに死を」といった文言が表面に記載されていたと報じた。
イラン西部のアフワズで起きた軍事パレードを狙った襲撃では民間人を含む29人が死亡、70人が負傷していた。
IRNAは今回のミサイル攻撃により、襲撃に関わった複数の人物が死亡もしくは負傷したと伝えたが、詳細は明らかにしなかった。
IRGCは声明で、「イラン国民の安全が脅かされれば、国軍は行動を起こす。IRGCは平和と安全の維持に向けた努力を惜しまない」と強調した。