ブータンの結合双生児、豪病院で分離手術へ 医師団は成功に自信
(CNN) ブータンで生まれた1歳2か月の結合双生児が分離手術を受けるため、オーストラリア南東部メルボルンの病院に到着した。
ダワ・ペルデンちゃんとニマちゃんの姉妹は腹部がつながった状態で生まれた。ブータンで結合双生児が確認されたのは初めて。
受け入れ先の豪メルボルン王立小児病院では医師6人、専門の看護師数十人によるチームが結成され、分離手術に向けて詳細な検査を進めている。手術は腸と肝臓の分離が主体となり、胸部には及ばない見通しだという。
担当医は「1回の手術により、姉妹2人にとって良い結果を出すことができるだろう」と自信を示した。
約25万豪ドル(約2000万円)と推定される手術の資金は、メルボルンのNPO「チルドレン・ファースト財団」が集めた。
同財団のエリザベス・ロッジCEOが2日、母親の話として語ったところによると、ダワちゃんとニマちゃんは成長するにつれ、互いに対していらだつ様子をみせるようになった。最近になって体重も減り始め、医師らが心配していたという。
手術を担当するチームの中で数人のメンバーは、2009年にバングラデシュ生まれの結合双生児の分離手術を手掛けた経験を持つ。医師らは当初、成功率25%とみていたが、27時間に及んだ手術は無事に成功した。