トランプ米大統領に対する信頼度、プーチン大統領や習主席より低く
(CNN) 米国のトランプ大統領に対する世界の信頼度は、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平(シーチンピン)国家主席よりも低い――。米シンクタンクのピュー・リサーチ・センターが世界25カ国で実施した世論調査でそんな結果が出た。
それによると、トランプ大統領が「世界のために正しいことをしてくれる」と答えた人は、25カ国の平均で27%にとどまった。習国家主席は34%、プーチン大統領は30%と、いずれもトランプ大統領を上回っている。
世界で最も大きな信頼を集めたのは、ドイツのメルケル首相の52%だった。
調査は5月20日から8月12日にかけて、25カ国の2万6112人を対象に実施した。
米国が国際情勢に果たす役割についての評価が、オバマ前大統領の時代に比べて大幅に低下していることも分かった。
国別にみると、トランプ大統領を信頼できると答えた回答者はドイツでは10%のみ。フランスでは9%、スペインでは7%に低下し、隣国メキシコはわずか6%だった。一方、カナダでは25%が信頼を寄せている。
唯一の例外として、イスラエルでは69%がトランプ大統領支持を表明した。トランプ大統領は昨年、エルサレムをイスラエルの首都と宣言し、米大使館をテルアビブからエルサレムに移設していた。
それでも全回答者の63%は、中国ではなく米国が主導する世界秩序を引き続き支持すると表明。中国に対して好感を持つという回答者は全体の45%、好感を持たないという回答者は43%だった。調査対象とした25カ国の中に、中国は含まれていない。