米最高裁判事候補めぐる告発は「全て虚偽」、トランプ氏が発言
ニューヨーク(CNN) トランプ米大統領は26日、ニューヨークで記者会見を開き、連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏に対する性的暴行などの告発について、「私から見れば全て虚偽」との認識を示した。
一方で、27日朝に予定されている上院公聴会を見た後に考えを変える可能性もあると認めた。公聴会では、カバノー氏を告発する女性の1人が司法委員会で詳しい証言を行う見通し。
記者会見では、性的不品行の訴えをめぐる自らの見方について、トランプ氏自身が長年女性たちから向けられてきた告発の影響を受けていると認める場面もあった。トランプ氏は自らに対する告発を全て虚偽としている。
ただ、女性側の主張に説得される可能性もあるとし、実際に証言を聞くまでは「うそつき」かどうかは判断できないとも述べた。
カバノー氏の指名承認は一時確実視されていたが、ここに来て雲行きが怪しくなっており、トランプ氏としては今回の記者会見で主導権を取り戻したい考えだったとみられる。トランプ氏が大統領就任後に米国で単独記者会見を開いたのは2回目。
会見は主にカバノー氏に関する内容だったが、過激派組織「イラク・ シリア・イスラム国(ISIS)」掃討作戦でイラクのクルド人が果たす役割や貿易など、さまざまな話題に脱線していく場面もあった。
カバノー氏をめぐっては、連邦捜査局(FBI)による身元調査の再実施を求めない考えを改めて表明。また、カバノー氏に対する相次ぐ告発については、民主党が画策した「詐欺」との見方を重ねて示した。
記者会見の数時間前には、3人目の告発者が名乗り出て、カバノー氏が高校時代に不適切な行為に及んだと主張した。カバノー氏側は全ての告発を否定している。