米中艦船の異常接近、写真で如実に 南シナ海で米海軍撮影

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米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」が行った実弾演習の様子/Gunnery Sgt. Ernest Hagewood/US Marines

米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」が行った実弾演習の様子/Gunnery Sgt. Ernest Hagewood/US Marines

米軍は南シナ海で環礁などを埋め立て、レーダー配置や滑走路建設、兵器配備を進めて主権構築をにらむ中国の動きに反発。これらの環礁近くなどで艦船航行や航空機の上空飛行を実施し、中国をけん制する「航行の自由作戦」を展開し続けている。ディケーターの今回の航行は同作戦の一環となっている。

一方、中国国防省の報道担当者は2日、中国は同海における自国の主権を防御しただけと主張。中国軍は今後も断固として国防の責務を果たし、地域における主権や平和、安定を守るために必要な全ての手段に訴え続けると強調した。

スプラトリー諸島などの島しょや環礁の領有権は複数の沿岸国・地域が争っている。

貿易摩擦などに襲われる米中関係は現在、冷え込んでおり、その余波は両国間の軍事交流にも及んでいる。中国は最近、米海軍の強襲揚陸艦「ワスプ」の香港寄港を拒否。マティス米国防長官による10月の訪中や中国軍幹部との会談計画も凍結となった。

この中で米海軍は最近、ワスプが先月に南シナ海で実施した実弾演習の一部の写真を公開。また、戦略爆撃機「B52」も先週、南シナ海や東シナ海上空に飛来していた。

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