インドで列車事故、55人死亡 祭りの群衆に突っ込む
(CNN) インド北部パンジャブ州アムリツァルで19日夜、ヒンドゥー教の祭りに集まっていた人々に列車が突っ込み、少なくとも55人が死亡、60人が負傷した。警察が明らかにした。
地元警察幹部はCNNの取材に対し、「列車が来て居合わせた人々をひいた。人々は線路上やその近くに立っていた」と述べた。
現場ではヒンドゥー教の祭り「ダシャラー」が行われていた。祭りの参加者が人形を燃やしていたところ、群衆に列車が突っ込んだという。
国営インド鉄道の広報担当者は、事故にかかわった列車は1本だけだったと明らかにした。当時は花火の最中で大きな歓声も上がっており、線路近辺にいた人々は列車が接近する音に気付かなかったとみられる。
事故現場の画像や動画には、線路周辺に遺体が横たわり、人々が遺体に覆いかぶさるように嘆いている様子が捉えられている。
地元当局や警察は犠牲者の数やけがの程度などの確認を進めている。
インドのモディ首相はツイッターで弔意を示し、被害者に対して直ちに必要な支援を提供するよう当局者に要請した。
パンジャブ州首相がツイッターで明かしたところによれば、州政府は各犠牲者の遺族に50万ルピー(約77万円)を支払う方針。負傷者は官民の病院で無料で治療を受けられるという。