ベネチア観光名所も冠水、イタリア全土で死者や孤立の被害続出
イタリアは今週に入って各地で暴風雨の被害が広がった。リグリア、ベネト、トレンティーノ、フリウリベネチアジュリアの各州では特に被害が大きく、リグリア沿岸の人気リゾート地ポルトフィーノは、近郊の街ラパッロとの間を結ぶ道路が破壊されて孤立状態となっている。
ラパッロの港に係留されていたベルルスコーニ元首相一家のヨットも破壊されたといい、市の当局者は「まるで津波のような8メートルの高波があった」と話している。
南チロルでは31日、大雪のために190人以上が身動きできなくなり、救助作業が続けられている。
トレンティーノアルトアディジェ州では突風にあおられた男性が漁船から湖に転落して死亡。テラチナやナポリでも倒木などによる死者が出ているほか、北部のバディーアではボランティアの消防士が死亡した。