台湾の蔡総統、党主席辞任を表明 地方選大敗で引責
(CNN) 台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は24日、統一地方選で与党・民進党が大敗したことを受け、党主席を辞任すると表明した。台湾メディアが伝えた。
中央通信(CNA)によると、蔡氏は党本部での演説で支持者に謝罪し、選挙戦敗北の全責任を負う考えを示した。
総統の残りの任期は全うする見通し。次回の総統選は2020年1月に予定されている。
CNAによれば、蔡氏は政権が正しい方向に向かっているとの見方を示す一方、選挙結果については、台湾の人々から一層高い水準を求められていることを物語るものだと述べた。
民進党は近く、今後に備えて「大規模な再編」を行う見込みだという。
頼清徳(ライチントー)行政院長(首相)もフェイスブックで、選挙結果について、政府の仕事ぶりに対する人々の不満を示すものだと述べた。
頼氏はこれより前、行政院長を辞任して責任を取ると表明していたが、蔡氏から慰留された。
蔡氏は16年、女性として初めて総統に選出された。民進党に加わったのは04年で、08年に党主席に就任。12年の総統選で敗れ辞任したものの、14年に主席に返り咲いていた。