ウクライナ艦船3隻、ロシアが拿捕 ケルチ海峡巡る情勢緊迫化
モスクワ(CNN) ウクライナ国防省は25日、クリミア半島付近で同国の艦船3隻がロシアの艦船に銃撃され、拿捕(だほ)されたと発表した。アゾフ海と黒海を結ぶケルチ海峡を巡り、両国間の緊張が一気に高まっている。
ウクライナ国防省の発表によると、銃撃されたのはウクライナ軍の小型砲艦2隻とタグボート1隻で、ロシアの特殊部隊によって拿捕された。
ウクライナ海軍によると、銃撃によって乗員6人が負傷した。タグボートと小型砲艦のうち1隻は航行不能となり、もう1隻は無事だったが、3隻ともロシアに拿捕されたという。
ロシア国営通信とウクライナ軍によれば、ロシアはウクライナ海軍艦船と対峙(たいじ)したことを受け、ケルチ海峡を封鎖していた。
今回の事態を巡るウクライナとロシアの説明には食い違いがある。
ロシア国営RIAノーボスチ通信やタス通信は、ロシア連邦保安局(FSB)の話として、ウクライナ海軍艦3隻が針路を転換してケルチ海峡を離れ、ロシアの領海を侵犯して危険行為を行ったと伝えた。
FSBは、ウクライナが黒海で挑発行動を行ったとして非難している。