ロシア軍機が米軍機を「妨害」、黒海上空の国際空域
ワシントン(CNN) 米海軍によると、黒海上空の国際空域で5日、米海軍の哨戒機がロシア軍戦闘機による危険なインターセプト(進路妨害)を受けた。海軍の発表に加え、米国防当局者3人が語った。
それによると、インターセプトは計25分間続いた。ロシアの戦闘機「Su27」はまず、米哨戒機「EP3」の前を高速で通過して乱気流を起こした。続いて再びEP3に接近し、エンジンの加速装置を吹かしながら機体を傾けて方向転換。EP3の乗組員らは振動を感じたとしている。
当局者らによると、Su27がどのくらいの距離まで接近したか、同機が当時武装していたかどうかは不明。
国防総省の報道官は、EP3の通信装置はずっと作動していたが、Su27との間で交信はなかったと述べた。
一方、ロシアの在米大使館は5日、ツイッター上でこの件に関する声明を発表。Su27がEP3を発見し、ロシアへの領空侵犯を阻止するために随伴飛行したと述べたうえで、必要な安全手順は全て守っていたと強調した。
ロシア軍による危険な進路妨害としては今年1月にも、黒海上空でSu27が米海軍のEP3から1.5メートル以内の距離まで接近したとの報告があった。