COP24、パリ協定のルールを採択 一部は合意断念
ポーランド南部カトウィツェ(CNN) ポーランド南部カトウィツェで開かれていた第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)は15日夜、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の運用ルールを採択して閉幕した。ただし一部の項目は合意が成立せず、先送りとなった。
COP24は世界190カ国以上が参加し、2週間にわたって開催された。14日に閉幕する予定だったが議論はたびたび行き詰まり、15日までずれ込んだ。
温室効果ガスの排出量取引をめぐり、ブラジルの提案した制度が「二重基準」と批判を浴びて紛糾する場面もあったこの問題は来年改めて議論される。
国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は10月、気温上昇を1.5度未満に抑えるには2030年までに世界の温室効果ガス排出量を半減させる必要があるとの特別報告書を発表していた。この警告を「歓迎する」との文言は米国、サウジアラビア、ロシア、クウェートの反対で削除された。
米国は昨年、パリ協定からの離脱を表明したが、正式に抜けるのは20年以降となるため、今年も会議に参加した。
国連のグテーレス事務総長は演説で、COP24を失敗に終わらせるのは「自殺」行為であり「不道徳」だと訴えていた。