写真特集:ジャワ島やスマトラ島で津波被害
被災地に派遣されたインドネシア軍兵士=25日/Dimas Ardian/Bloomberg via Getty Images
(CNN) インドネシア・ジャワ島西部のスンダ海峡で発生した津波で、同国の国家防災庁は25日、1万6000人超が避難を余儀なくされていると明らかにした。これまで確認された死者数は420人超となったほか、1485人が負傷し、154人の行方が分かっていないという。
死傷者数は今後も増加する恐れがあるとみられている。
国際赤十字・赤新月社連盟の広報担当は、死者数が増加する恐れがあると述べた。同組織は、住民に基本的な家具や清潔な水、がれき除去のための機器を提供している。
国境なき医師団も、今後数日の間に病院に多くの被災者が訪れることから負傷者の人数が増えるとみている。
地元の建物などにも被害が及んでいる。880軒を超える家屋が破壊されたほか、ホテル73軒、レストラン60軒に大きな被害が出ているという。
津波は22日夜に発生していた。インドネシアの気象当局によると、今回の津波はジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡にあるクラカタウ火山の噴火によって発生したと思われる。噴火で大規模な地滑りが発生し、満潮で水位の上がった海へ大量の土砂の塊を押し流したとみられる。
地元メディアが報じた津波の高さは3メートルだった。