中国が弾道ミサイル配備、米軍の「航行の自由」作戦に対抗

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中国中央テレビは8日、弾道ミサイル「東風(DF)26」が同国北西部に配備されたと伝えた/GREG BAKER/AFP/AFP/Getty Images

中国中央テレビは8日、弾道ミサイル「東風(DF)26」が同国北西部に配備されたと伝えた/GREG BAKER/AFP/AFP/Getty Images

香港(CNN) 米海軍が南シナ海で実施している「航行の自由」作戦に対抗して、中国が「中型および大型の船舶を標的にできる」弾道ミサイルを配備した。中国国営メディアが伝えた。

中国中央テレビは8日、弾道ミサイル「東風(DF)26」が同国北西部に配備されたと伝えた。米誘導ミサイル駆逐艦「マッキャンベル 」はその前日、複数の国が領有権を争う南シナ海のパラセル(西沙)諸島近くを航行していた。

DF26ミサイルは核弾頭または通常弾頭を搭載でき、射程は3400マイル(5471キロ)。アンダーセン空軍基地などの米軍施設がある米領グアムを標的にできることから、「グアムキラー」とも呼ばれていた。

中国は米軍の航行の自由作戦に対し、領海侵犯に当たると主張して強く反発している。

中国の英字紙グローバル・タイムズはDF26の配備について、匿名の専門家の話として「中国に領土の防衛能力があることを思い出させる素晴らしい措置」と評価した。

DF26は2015年に北京で開かれた軍事パレードで披露され、昨年4月には人民解放軍のロケット軍に実戦配備された。

米海軍は7日、今年に入って初めての「航行の自由」作戦を実施。専門家によると、昨年はおよそ8週間ごとに同作戦が行われていたという。

これに対して中国の習近平国家主席は4日の中央軍事委員会で、軍の即応態勢の強化を指示したと伝えられている。

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