ポーランドの市長、イベントで刺され死亡 男が襲撃
(CNN) ポーランド北部の港湾都市グダニスクのアダモビッチ市長が13日、屋外で開かれたイベントのステージ上で男に刺され、14日に死亡した。53歳だった。
アダモビッチ氏は搬送先の病院で5時間に及ぶ手術を受けたが、助からなかった。刺し傷は心臓や胃まで達していた。
襲撃現場では、小児病院のために実施された募金運動の終了セレモニーが開かれ、アダモビッチ氏が参加者らに感謝の言葉を述べていた。
銀行強盗の前科を持つグダニスク在住の男(27)が逮捕された。市当局者によると、容疑者は叫び声をあげながらステージに上り、自身が有罪になり収監されたのは市長や市与党のせいだと主張した。
アダモビッチ氏はグダニスク出身の政治家。市議会議員を経て20年以上前から市長を務めていた。ポーランドの右派政権を批判し、性的少数者や移民、ユダヤ人らの権利を擁護するリベラルな立場で知られていた。
国内各地で14日夜、同氏への連帯を示すサイレント(沈黙)デモが実施された。
ポーランド内相が犯行を非難する声明を出し、欧州連合(EU)のトゥスク大統領もフェイスブックに追悼のメッセージを書き込んだ。
ソーシャルメディアには13日、市民らがアダモビッチ氏のために献血しようと長い列をつくる写真が投稿されていた。