武装集団のホテル襲撃、死者21人に ケニア
ナイロビ(CNN) ケニア当局は16日、首都ナイロビで起きた武装集団によるホテル施設襲撃の死者が少なくとも21人となったことを明らかにした。
事件は15日に発生。重武装したグループがホテル施設を数時間にわたり襲撃した。ケニヤッタ大統領は襲撃犯らを「テロリスト」とみなしたうえで、記者団に対し「現場の治安活動は終了し、テロリストは全員排除された」と述べた。襲撃の間、700人以上が避難したとしている。
同大統領が収束宣言を出す少し前にも、現場からは銃声や爆発音が聞こえていた。
警察幹部が地元テレビ局の取材に答え、新たに6人の遺体が見つかったと説明した。これで死者の数は21人となった。このうちケニア人は16人で、ほかに英国人1人、米国人1人、身元の判明しないアフリカ系の3人が含まれている。また28人が病院へ搬送された。
事件現場となったウエストランズ地区は、ナイロビの中でも裕福な地域で、テロ対策部隊や警察、救急車が駆けつけて騒然となった。近くにあるナイロビ大学のキャンパスでも学生が建物から避難した。
ケニア赤十字はツイッターに、少なくとも30人が負傷したと投稿。16日午後3時の時点で50人の行方がつかめていないとしている。
ソマリアの過激派組織「シャバブ」は同日犯行声明を出し、襲撃について、トランプ米大統領が2017年にエルサレムをイスラエルの首都と承認したことへの返答だと強調した。