ベネズエラ反政府デモで40人死亡、850人拘束 国連人権理
(CNN) 国連人権理事会は29日、南米ベネズエラの権力闘争を巡る抗議デモで、市民など少なくとも40人が死亡したと発表した。
この数字について、CNNでは独立した立場から確認することはできなかった。ベネズエラ政府も公式統計は発表していない。
ベネズエラではマドゥロ大統領に対する反政府デモが続く中、野党指導者のフアン・グアイド国会議長が23日、自ら暫定大統領に就任すると宣言した。
国連人権理事会によると、その日以来、拘束された人は850人に上っている。うち696人は23日に拘束されており、同国で拘束された人数としては過去20年で最も多かった。
米国やカナダなど数カ国は、グアイド氏をベネズエラ大統領として承認。一方、中国やロシアなどはマドゥロ大統領を支持している。
米政府はベネズエラ国営石油会社に対する制裁を発表。米首都ワシントンに駐在するベネズエラのホセ・ルイス・シルバ武官は26日、グアイド氏を支持すると表明した。
マドゥロ大統領は、自分を排除する目的で米国がクーデターを画策していると非難した。政権上層部は、マドゥロ大統領への揺るぎない忠誠心を示している。
一方、グアイド氏は28日、マドゥロ大統領の退陣を迫る大規模集会を呼びかけた。