「100年に1度」の洪水で2万世帯に浸水危機、ワニやヘビも街へ 豪北東部
(CNN) オーストラリア北東部で大規模な洪水が発生し、数千人が自宅からの避難を余儀なくされている。風雨の収まる見込みがないなか、最大2万世帯が浸水の危機に直面。大量のワニやヘビが打ち上げられて通りに出没する事態にもなっている。
数日にわたって豪雨に見舞われた北東部クイーンズランド州のタウンズビルは街の大半が水につかった。CNN系列局の7ニュースによれば家々は電気が止まり、安全のため自宅の屋根に上がる住民もいるという。
被害が深刻化しつつあった2日の時点で、州内各地の警察は住民を個別に訪問し避難するよう警告。CNN系列局の9ニュースによると州首相は同日、「20年に1度どころではない。100年に1度の災害だ」と語っていた。また4日には、向こう数日間にわたり強い風と雨が予想されるとしたうえで、住民に対し必要がない限り外出しないよう呼び掛けた。
タウンズビルではすでに数百件の家屋が浸水しているが、今後の悪天候で被害を受ける建物は1万~2万軒に急増する恐れがある。
さらに悪いことに、周辺に住むワニやヘビが市街地へと大量に押し流される事態も発生。タウンズビル郊外の街路では複数のワニの目撃例が報告されている。
住民の女性は9ニュースに対し、3日夜に父親の家の前で1匹のオーストラリアワニを見たと説明。「体長は1~2メートル近くあった」という。
Multiple crocodile sightings have been reported in Townsville as floodwaters continue to rise across the city. #9News https://t.co/uPdypQ1UfC
— Nine News Queensland (@9NewsQueensland) 2019年2月3日