仏、駐伊大使を召還 「黄色いベスト」絡みの「挑発」に対抗

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「黄色いベスト」運動をめぐる「挑発」を受けたとしてフランスが駐イタリア大使を召還/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

「黄色いベスト」運動をめぐる「挑発」を受けたとしてフランスが駐イタリア大使を召還/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

(CNN) フランス外務省は7日に声明を出し、イタリアに駐在する大使を召還したことを明らかにした。イタリアの当局者によって「前例のない批判が繰り返されている」現状を検証するためとしている。

声明の中で仏外務省は「数カ月間にわたり、フランスを標的とした度重なる批判、根拠のない攻撃、常軌を逸した発言が行われてきたのは周知の事実だ」とイタリアを非難。「第2次大戦以降で例を見ない事態」としたうえで、「一連の批判が深刻な状況を作り出している。イタリア政府のフランスに対する外交姿勢には疑問を抱かざるを得ない」と述べた。

大使召還の決定の前日には外務省の報道官が、フランスで続く大規模デモ「黄色いベスト」運動の参加者らと会談したイタリアのディマイオ副首相を公然と批判。「隣国であり、欧州連合(EU)のパートナー同士でもある両国の間でこのような挑発は受け入れがたい」との見解を示し、ディマイオ氏に対して「度重なる干渉で両国の関係を損ねることがないよう注意を払わなくてはならない」と警告した。

ディマイオ氏は「黄色いベスト」運動のリーダーらと並んで写った画像をツイッターに投稿し、「変化の風がアルプス山脈を越えて吹いてきた」とコメントしていた。

フランスとイタリアをめぐっては昨年夏、マクロン仏大統領がイタリアでのポピュリズム(大衆迎合主義)の拡大を伝染病に例えて非難する一方、サルビーニ伊内相も今年1月にマクロン氏を「あまりにひどい大統領」と呼ぶなど険悪な状態が続く。サルビーニ氏は、「黄色いベスト」運動による混乱もマクロン氏に責任があると公言している。

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