サラ選手搭乗機、海底の残骸から1人の遺体を収容 英当局
(CNN) フランスから英国へ向かう途中だったサッカーのエミリアーノ・サラ選手(28)を乗せた小型機がイギリス海峡に墜落した事故で、英航空事故調査局(AAIB)は6日、海底に沈んだ機体の残骸から1人の遺体を回収したと発表した。
AAIBの発表によると、遠隔操作式の無人艇を使って現場の状況を詳しく調べ、遺体の回収を試みる方針を決定。機体の残骸の中に見えていた1人の遺体を回収することに成功した。
同機にはサラ選手とパイロットのデービッド・イボットソンさん(59)が搭乗していたが、AAIBは回収された遺体の身元は公表していない。
遺体はポートランド島に運んでドーセット州当局が検視を行う。機体の残骸は、今回は悪天候に阻まれて回収できなかった。
サラ選手はアルゼンチン出身。フランスのサッカーチーム、ナントから、イングランド・プレミアリーグのカーディフ・シティへ移籍が決まったばかりだった。
サラ選手とイボットソンさんを乗せた小型機は、フランス北部のナントから英ウェールズのカーディフに向かう途中、1月21日にイギリス海峡のチャンネル諸島付近で消息を絶った。
当局による捜索は24日でいったん打ち切られたものの、クラウドファンディングで資金が集められて民間の捜索隊が捜索を続行、2月3日に海底捜索で残骸を発見した。捜索を指揮した専門家によると。機体は深さ約63メートルの海底に沈んでいた。