NZ銃乱射 犠牲者の身元確認急ぐ、イスラム教の伝統受け
(CNN) ニュージーランドで起きた銃乱射事件で、犠牲となった死者50人の身元確認が急ピッチで進められている。イスラム教の伝統にのっとって、遺族がなるべく早く死者を埋葬できるようにするためだ。
南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射事件では50人が死亡し、50人が負傷した。負傷者のうち34人がクライストチャーチの病院に入院しており、12人は集中治療を受けている。
イスラム教の伝統では、死者は死亡してから24時間以内に埋葬されるのが望ましいとされている。
アーダーン首相は17日、身元の判明した遺体について遺族への引き渡しが始まったと明らかにした。すべての遺体は20日までに引き渡される見通し。被災者の身元確認の専門家が支援のためにオーストラリアから派遣されたという。
ニュージーランド警察によれば、身元確認の作業は徹底的に完了させる必要のある、詳細で複雑な作業だという。警察幹部は、将来の公判のため死因について確信を持つことが重要だとの見方を示した。
警察によれば、犠牲者の名前は公にはされていないものの、初期のリストについては遺族にも伝えられているという。