米兵ら犠牲の自爆テロに関与か、シリアでISIS戦闘員拘束
(CNN) シリアで米軍の支援を受けて過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」と戦うクルド人主体の部隊「シリア民主軍(SDF)」は19日までに、北部マンビジュで1月に起きた自爆テロ事件に関与したとみられるISIS戦闘員数人を拘束した。事件では米国人4人が死亡していた。
米国防当局者によると、1月の自爆テロの計画と実行にかかわった最大5人のISIS戦闘員がマンビジュで拘束され、米軍も尋問に加わっている。SDFの報道担当者もツイッターで拘束を確認した。
別の国防当局者によると、自爆テロとの直接のつながりは立証されていない。ただ、この戦闘員らが周辺のテロ攻撃に関係していることは間違いなく、関与した可能性は高いとみられる。このほかにもISIS幹部らが事件にかかわったかどうかについて、調べを進めているという。
シリア北部マンビジュの爆発現場=1月16日/AFP/Getty Images
事件では米兵2人と米国防総省の職員1人、同省の業務を請け負っていた業者1人を含む計14人が死亡し、ISISが犯行声明を出した。
トランプ米政権は昨年末、シリア駐留米軍の早期撤収を表明していたが、この事件を受けて撤収の見直しを求める声が上がった。この攻撃以前はシリアでの作戦による米兵の死者数は2人にとどまっていた。
米当局者が17日の時点でCNNに語ったところによると、シリアに400人余りの米軍部隊を残留させる案が検討されているが、最終決定には至っていない。