「台湾のトランプ」なるか 鴻海の郭会長、総統選出馬を表明

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昨年、米国での鴻海工場の着工式で握手を交わす郭台銘会長(右)とトランプ米大統領/Andy Manis/Getty Images North America/Getty Images

昨年、米国での鴻海工場の着工式で握手を交わす郭台銘会長(右)とトランプ米大統領/Andy Manis/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 電子機器の受託製造サービス世界大手である台湾・鴻海精密工業の郭台銘会長は17日、来年予定されている台湾総統選に出馬する考えを明らかにした。

地元メディアによれば、郭会長は、海の女神である媽祖(まそ)から台湾の人々のために何かするよう求められたという。

郭会長は保有資産が推計約80億ドルと台湾でも有数の資産家。鴻海によれば、野党・国民党の予備選に勝利した場合には日々の業務からは身を引くという。

鴻海は、アップルや華為技術(ファーウェイ)などに部品を供給する受託製造サービスの世界大手。中国とのつながりも深く、現地で数十万人を雇用している。

郭会長が予備選を勝ち抜いた場合、総統選の相手は現職の蔡英文(ツァイインウェン)氏となりそうだ。蔡氏は2月に総統選への出馬を表明していた。与党・民進党は伝統的に独立志向が強い。蔡氏は2016年に総統に就任して以降、中国に依存し過ぎないよう台湾経済の多様化に取り組んできた。蔡氏はまた、中国政府による拡張主義にも抵抗する姿勢を示してきた。一方、中国は、大規模な軍事演習を周辺海域で行うなど、台湾に対する圧力を強めている。

台湾総統選は2020年1月11日に行われる。

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