ゴムひもが目に直撃、虹彩が変形して視界ぼやける 台湾の男性
(CNN) 1週間にわたって目の痛みや物が二重に見える経験をした台湾の男性(48)が診断を受けたところ、虹彩が変形していたことがわかった。台湾大学病院の医師が症例を発表した。
同病院の医師が最初の診断を行ったところ、男性の左のまぶたが腫れており、左の虹彩が変形していたことがわかった。
さらに細隙灯を使って検査したところ、虹彩の上の部分が垂れ下がり、時計の9時から3時の位置にかけて分離していることがわかった。
今回のような虹彩離断は、単眼複視や視界不良、光恐怖症などを引き起こすことがあるという。
オートバイに荷物をくくりつけるさいに利用していたゴムひもが目に直接ぶつかってしまったことが今回の虹彩の変形の原因だった。
National Taiwan University Hospital
専門家によれば、虹彩の筋肉が動いて瞳孔の大きさを変えることで目に入ってくる光の量が調整される。暗い部屋では瞳孔が大きく開き、たくさんの光を取り入れる。明るく晴れた日は瞳孔が収縮して、入ってくる光の量を抑える。今回のような症状は比較的珍しいが、スポーツなどによって引き起こされることも多いという。
台湾の男性は手術を受けることで、虹彩の変形を直し、視力も改善したという。