エジプト国民投票、改憲案を承認 シーシ大統領の任期延長へ

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投票所の外で投票を呼び掛けるポスターを持つ男性/MOHAMED EL-SHAHED/AFP/AFP/Getty Images

投票所の外で投票を呼び掛けるポスターを持つ男性/MOHAMED EL-SHAHED/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) エジプトで憲法改正の是非をめぐる国民投票が行われ、選管当局は23日、大統領の任期延長を含む改正案が賛成多数で承認されたと発表した。これにより現職のシーシ大統領は最長で2030年まで在職可能となる。

国民投票は3日間にわたって実施され、大統領の権限強化に道を開く改憲への賛成票が88.83%を占める結果となった。エジプト議会は先週行った採決で改憲案を承認している。

改正憲法では大統領の任期を4年から6年に延長する。このため22年までだったシーシ大統領の任期は24年まで延び、出馬が認められたその後の選挙で再選を果たせば、さらに6年間大統領の座にとどまることも可能になる。

このほか議会に上院を新設し、メンバーの3分の1を大統領が選出できるとする条項や、司法当局者の任命に関する新たな権限を大統領に付与するといった内容も盛り込まれた。

一方で今回の投票をめぐっては、改憲案に賛成するよう政府が国民に圧力をかけたとする批判の声も出ている。ロイター通信が報じたところによると、ある野党議員は有権者らに対する脅迫や「票の買収」が行われていたと証言した。

また活動家らがソーシャルメディアに投稿した画像には、投票を終えた有権者へ段ボール箱一杯に詰め込まれた食料雑貨類が手渡される様子が写っていた。

選管は国民投票について、いかなる違反も行われていないと反論。不正に関する公式の申し立ては受けていないと主張した。

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