インド東部にサイクロン上陸、7人死亡 強風と豪雨で100万人避難
(CNN) インドに3日、この20年で最強のサイクロン「ファニ」が上陸し、警察によると7人が死亡した。東岸一帯は強風と豪雨に見舞われている。
ファニは東部オディシャ州のプリ付近に上陸。「カテゴリー4」のハリケーンに相当する勢力で、最大風速は約67メートルに達した。今後は勢力を弱めながらコルカタ市や隣国のバングラデシュに向かうとみられている。
7人の死者が出たのはオディシャ州で、警察報道官によると、倒木や倒壊した壁の犠牲になった。
ファニは一帯を襲ったサイクロンとしては1999年以来の規模。99年のサイクロンでは少なくとも1万人が死亡し、国内で災害対策計画を見直すきっかけとなった。
オディシャ州の州首相はツイッターで、ファニ上陸を前に100万人以上が避難したと説明。気象予報によると、州内9地区の約1万村と52町が進路に入っているという。
ファニは沿岸の低地を襲っていることから、専門家は高潮にも依然警戒が必要だとしている。
バングラデシュ沿岸の難民キャンプでは、同国に逃れてきたミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャ数十万人が暮らす。支援団体はこうしたロヒンギャの状況にも懸念を募らせている。
オディシャ州の空港を発着する便は2日深夜から全便欠航となった。コルカタの空港の便も現地時間の3日午後3時から欠航になっている。