北朝鮮のマスゲーム休演に、金正恩氏の批判受け
(CNN) 北京を拠点に北朝鮮旅行を手配する高麗ツアーズによると、平壌で3日に開演したマスゲーム「人民の国」が10日以降、休止されることになった。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が制作担当者らを批判したと伝えられる。
マスゲームは10月まで上演される予定だった。高麗ツアーズの提携先から5日に休演の情報が入ったという。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、正恩氏が3日、妻や側近らとともに開幕公演を鑑賞したと伝えていた。公演後に制作チームの「誤った創作精神と仕事への無責任な態度」を厳しく批判したという。
北朝鮮専門の別の旅行会社、ヤング・パイオニア・ツアーズも情報筋の話として、正恩氏が開幕公演に不満を示したため、10日から一時休演になるとの見通しを示した。
北朝鮮のマスゲームは、正恩氏と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が平壌で会談した昨年9月、5年ぶりに復活した。「輝く祖国」と題した昨年の公演には、両首脳が抱き合う場面の映像も盛り込まれたが、今年の公演でその映像は流れなかった。