金委員長がロシアに到着、プーチン大統領と首脳会談へ
ロシア・ウラジオストク(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は24日、ロシア東部の港湾都市ウラジオストクに到着した。現地で、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行う。
ロシアの国営テレビは、金委員長が専用列車でウラジオストクの駅に到着した様子を伝えた。駅では当局者やブラスバンドの歓迎を受けたが、プーチン大統領の姿はなかった。
首脳会談は25日に予定されている。ただ、合意文書への署名や共同声明の発表は行われない見通し。
北朝鮮国営メディアは、金委員長が24日早朝にロシアへ出発したと伝えていた。今年2月にベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談の際にも金委員長は列車でベトナム入りしていた。
金委員長はウラジオストクに到着する前に、北朝鮮との国境に近いハサンの駅で歓迎式典に出席した。ロシアが客人を歓迎するときの慣習に従って、花やパン、塩などが贈られたという。ハサンからウラジオストクまでは約9時間の移動となる。
金委員長はロシアメディアの取材に対し、「今回の訪問が成功し有益なものとなることを望んでいる」と述べた。金委員長は、プーチン大統領との会談では特に朝鮮半島情勢の局面打開や2国間関係の発展について話し合いが出来るだろうとの見通しを示した。