香港で抗議デモ、100万人参加か 中国本土への容疑者移送条例に反対
警察によれば、現地時間の午後7時半ごろ、マスク姿の男5~6人が市内の幹線道路を占拠しようとした。警察は、催涙スプレーを使ってデモ隊を解散させたとしている。
日中のデモは大部分が平穏に行われたが、夜に入ると警察が警棒を振るってデモ隊を排除しようとする場面もあった。
香港の民主化団体の発表によると、逃亡犯条例案に抗議するデモは9日にオーストラリアでも行われて数千人が集まったほか、同様のデモ行進が世界各地で計画されている。
午後10時半ごろには、主催団体が抗議デモの終了を発表した。このころまでには参加者の大半が解散し、立法会周辺は大勢の人でごった返した。
香港政府は同日遅く発表した声明の中で、香港全土で抗議デモが行われていることを認めた上で、条例案を巡る審議は予定通り12日に再開すると強調した。
声明では、「香港が住民とビジネスにとって安全な都市であり続けるために、立法会が平穏かつ理性的な姿勢で敬意をもって法案の審議に当たるよう求める」としている。