香港「雨傘運動」リーダーが釈放、デモへの合流を宣言
香港(CNN) 2014年に香港で起きた民主化デモ「雨傘運動」の指導者で、実刑判決を受けていた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏が17日、刑期を終えて出所した。
香港では前日、犯罪容疑者を中国本土へ引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案への抗議デモがあり、主催者発表で200万人が参加していた。
釈放後、CNNの取材に答えた黄氏は「本当にいいタイミングで戦列に加われる。自由と民主主義のために戦う」と明言。「雨傘運動が終わった5年前、私たちはまた戻ってくると宣言していた。昨日200万人が路上に繰り出したのは、香港の人々の覚悟の表れにほかならない。長期戦になるという覚悟だ」と語った。
香港政府の林鄭月娥・行政長官について、黄氏はデモの参加者らと同様、辞任するべきだとの考えを示した。そのうえで、条例の改正案が完全に撤回され、主要な当局者が辞任しない限り抗議デモは続くだろうと予測した。
黄氏はこの日、中心部の金鐘(アドミラルティ)地区を訪れ、15日にビルから抗議の垂れ幕を掲げて転落死した男性に弔意を表した。