滑走路はみ出した旅客機が衝突・炎上、2人死亡 ロシア
(CNN) ロシア・シベリアの空港で27日、緊急着陸した旅客機が滑走路をはみ出して建物に突っ込み、炎上する事故があり、乗員2人が死亡した。乗客43人は全員無事だった。
ロシアのアンガラ航空によると、事故機は現地時間午前10時24分に緊急着陸を試みた後、100メートルほど滑走路をはみ出した。地元メディアは、同機が下水処理施設に衝突して炎上したと伝えている。
事故現場をとらえた画像には、ソ連時代の旅客機An24が炎に包まれる様子が写っている。操縦士と機上整備員が死亡した一方、副操縦士と客室乗務員は無事だった。
同便は東シベリアのウランウデとニジネアンガルスクを結んでいた。
アンガラ航空は声明で、ニジネアンガルスクの空港に緊急着陸した際、同機が滑走路から飛び出して、地上のインフラ設備に衝突したと説明。衝突により出火したと明らかにした。
乗客全43人は速やかに避難し、うち数人が病院に搬送された。27日には事故調査も始まった。
死亡した操縦士は34年の経験を持ち、総飛行時間は1万5000時間を超えていたという。