記録的猛暑続く欧州、エアコン普及率5%未満 鉄道や原発もストップ
(CNN) 欧州全土が猛烈な熱波に覆われている。これまでに少なくとも12カ国で観測史上最高の猛暑を記録、列車が止まり、原子力発電所も運転を停止するなどの影響が広がっている。
欧州の7月の気温は、6月に続き、1880年に観測を始めて以来、最高を記録する見通しだ。
気象庁によると、オランダ、ドイツ、ベルギーの3カ国では、25日の気温が観測史上最高に達した。最高気温はドイツが42.6度、オランダは40.7度、ベルギーは40.6度だった。英国も24~25日にかけて猛暑が続く。
6月はフランス、チェコ、スイスなど8カ国の気温が過去最高を記録し、フランスでは45.9度を観測していた。
今回の熱波でも、パリの気温は42度に達すると予想されている。
専門家によれば、地球温暖化ガスによる気温の上昇に伴い、今回のような熱波は欧州の新たな常態になりつつある。英セントアンドルーズ大学のマイケル・バーン教授は、「気候変動の影響で、間違いなく熱波の頻度は増え、厳しさが増すだろう」と予想する。
フランスの気象庁も、二酸化炭素の排出を大幅に削減しなければ、これまで以上に頻繁に熱波に見舞われ、厳しさも増すと警告している。