スラム街で火災、1万人以上が家を失う バングラ首都
ニューデリー(CNN) バングラデシュの首都ダッカ北郊にあるスラム街で大規模な火災があった。当局者らによると2000棟以上の小屋が焼け、1万人以上が家を失った。
同国の消防当局者がCNNに語ったところによると、火災は16日午後7時すぎに発生し、同11時半すぎまでに鎮火した。
死者は出なかったものの、4人が負傷して病院へ運ばれたという。
現場の映像には、立ち並ぶ小屋が炎に包まれ、煙が立ち上る様子が映っている。「何も運び出せなかった。これからどうすればいいのか」と話す人もいた。
住人の大半は近くの縫製工場に勤める低所得労働者。出火当時は多くの人がイスラム教の犠牲祭を祝う行事に出掛けていて留守だった。地元警察責任者は、そうでなければ被害はさらに大きくなった可能性があると指摘した。
2000棟以上の小屋が焼失したとみられている/MUNIR UZ ZAMAN/AFP/AFP/GETTY IMAGES
ラフマン災害対策担当閣外相は18日、CNNとのインタビューで、スラム街の8割が全焼または半焼したと述べ、被災者全員に計500トンの米と130万タカ(約160万円)の支援金を配ると表明した。
出火原因は不明。CNNが入手した情報によれば、すでに調査委員会が設置され、15日以内に報告書を提出することになっている。
人口の密集するダッカでは、今年だけで少なくとも100人が火災で死亡している。2012年に市内の衣料品工場で起きた火災では、少なくとも111人が死亡した。