セクハラ訴えた女子生徒に火を付け殺害、16人逮捕 バングラデシュ
ニューデリー(CNN) バングラデシュで性的いやがらせの被害を訴えた10代の女子学生が火を付けられて殺害された事件で、当局は事件に関与した疑いで16人を逮捕した。警察が29日、CNNに明らかにした。
警察によると、殺害されたヌスラト・ジャハン・ラフィさんは、性的嫌がらせに抗議するとともに、校長から嫌がらせを受けたとして被害届を提出していた。
校長はその後逮捕されたが、刑務所からラフィさんの殺害を指示した疑いが持たれている。警察は、校長がラフィさんを殺害させる目的で数人の人物を雇い、自殺に見せかけて殺害するよう指示したと見ている。
事件は4月6日、首都ダッカから約160キロ南東のフェニで起きた。ラフィさんは教室から屋上へ誘い出され、ブルカで顔を隠した男たちに押さえつけられて灯油を浴びせられ、火を付けられた。
ラフィさんは少年と思われる4人に襲われたと証言、ブルカで顔を隠していたため襲撃犯の身元は分からなかったと話していた。事件から4日後、ラフィさんは死亡した。
首都ダッカではこの事件が引き金となり、市民団体が抗議運動を行っていた。